11月3日は全書芸の師範認証式が行われました。
九段下のホテルグランドパレスです。
今年はこの都筑教室から初めて師範試験に合格された方がいらっしゃいますので、わたしも指導者として、山室先生や合格した良心会の方たちとウキウキと参加してきました。
ほんとに誇らしいというか晴れがましいというか、うれしいものですねえ。
この方の合格は、最初から指導にあたられていた加藤良風先生と、今年師範試験のために行った特別稽古に来てくださった山室先生、そして何よりご本人の努力によるものです。
忙しくて時間がなかったり、体調を崩したりいろんなことがあったなかでの合格は本当に立派です。
師範に合格したからといって、なんでも書けるというわけではなく、やはりここがスタート地点なのですが、これからは昇段試験にしばられることなく、自由に勉強ができますね。
書いてみたい拓本を選んで臨書したり、創作作品をつくってみたり、かなや硬筆など別の分野に手を伸ばしてみたり。
そして師範となったからには、誰かに教えて書道の普及に努める気持ちを持つことも大切ですね。
かつてわたしが山室先生に入門したとき、「師範なんだから自分ひとりで書いていればいいという考えではいけない」と言われたものでした。
それまでは、人に教えるなんて考えてもみませんでしたが、いろんなご縁で都筑教室で教え始め、都筑教室を足掛かりにあざみ野教室を開き、学童に呼ばれ、今では毎日のように書道を教えています。
そして子どもたちがコンクールや書初をがんばっていろんな賞を受賞したり、今回はこうして一般部の師範を輩出することができて本当に指導者冥利に尽きます。
書道の楽しみを広めたいという気持ちで教えてきましたが、逆に生徒さんから書の喜びを教えられる日々です。
これからも楽しくがんばっていきます。
皆さんよろしくお願いしますね。